薄紅色の柱。まず、そこに目がいきました。

那智勝浦町下里の中古戸建の外観。下見板張りの白い壁と薄紅色の柱

下見板張りの白い壁に、淡い紅色の柱と枠。日本家屋にこの色を選ぶ人は、そう多くありません。誰かがある時、この家をそう塗ろうと決めたわけです。ペンキは所々剥がれかけていて、その下から木の地が覗いています。

那智勝浦町の下里、高芝というところにある一軒家です。

海と太田川、どちらにも近い

下里は、海が近い土地です。JR紀勢本線の下里駅までは、紀伊勝浦駅から電車でおよそ10分の距離にあります。そして下里といえば、サーフィンをする人のあいだでは名の知られた場所でもあります。

内見に行った私たちがいちばん強く感じたのも、そこでした。海がとにかく近い。海が好きな方にとっては、これ以上ない一軒じゃないかと思います。

太田川も近くを流れています。週末だけ都会を離れて、静かなところで釣り糸を垂れたい。そういう方には、ちょうどいい距離かもしれません。

那智勝浦町下里の中古戸建の玄関まわりと立水栓、生垣沿いの通路

生垣に沿って、細い通路が奥まで続いています。玄関の引き戸だけは比較的新しく、グレーのアルミに替わっています。その脇に立水栓があって、ホースが巻かれたままでした。釣りやサーフィンの帰りに、ここで道具を洗える。そう考えると、この立水栓はなかなか効いてきます。

「下里時間」とでも言うような

誤解を恐れずに言えば、この高芝というあたりには「下里時間」とでも呼びたくなる流れ方があります。

急かされない。町の方も、みんな温かい方ばかりです。内見の行き帰りに感じたのは、静けさというより、穏やかさのほうでした。

便利さを第一に選ぶなら、もっと条件のいい場所はあります。ただ、落ち着いて暮らしたい方にとっては、この静けさこそが探していたものだったりします。

和室は続き間になっています

那智勝浦町下里の中古戸建の和室。続き間と障子、太い梁

天井を見上げると太い梁が通っています。障子が並び、欄間が入っていて、畳の上に立つと、部屋の広がり方が現代の住宅とは違うことがよく分かります。人が集まる前提で作られた家です。

那智勝浦町下里の中古戸建の和室の床の間

床の間もそのまま残っています。掛け軸を掛けるもよし、まったく別の使い方をするもよし。ここをどうするかで、家の性格が変わります。

台所と水まわり

那智勝浦町下里の中古戸建のダイニングキッチン全景

台所はダイニングキッチンです。食器棚が壁一面に並び、テーブルを置いてもまだ余裕があります。

那智勝浦町下里の中古戸建の台所。ステンレスの流し台とガスコンロ

ステンレスの流し台とガスコンロ、吊戸棚。窓の外はすぐ生垣で、料理をしながら外の緑が目に入ります。長く使われてきた家の台所の顔をしていました。

那智勝浦町下里の中古戸建の浴室。タイル張りで手すり付き

浴室はタイル張りです。浴槽まわりに手すりが付いています。後から付けたものと思われますが、こういう設えがあると、年齢を重ねてからの暮らしも考えやすくなります。

那智勝浦町下里の中古戸建の洗面・洗濯スペース

洗面と洗濯のスペースは、勝手口のすぐ内側にあります。外で濡れたものを、そのまま持ち込める動線です。

物置があります

登記には、母屋とは別に木造瓦葺平家建の物置が29.75平方メートルあると記載されています。畳にして18枚ぶんほどの広さです。

釣り道具やサーフボード、農具。外で使うものを、母屋に持ち込まずに置いておける。この家の使い方を考えると、ここがあるのは大きいと思います。

隣に土地があります

この家には、隣接する土地が付いています。

土地は3筆あわせておよそ291平方メートル、坪にして約88坪です。建物の敷地のほかに畑が含まれていて、家庭菜園を考えている方には、ここが効いてきます。プランターを並べる程度ではなく、畝を立てて何種類も育てるような、かなり本格的なものが作れる広さです。

海と川がそばにあって、土いじりもできる。暮らし方の幅が、一段広がります。

手を入れる余地は、残っています

正直に書きます。外壁のペンキは剥がれています。腰板のあたりは特に、白い塗膜が浮いて剥がれ落ちています。

そのまま住めないという意味ではありません。ただ、買ってすぐ完璧な状態ではない、ということです。

この家をどう扱うかは、たぶん使う方によって分かれます。剥がれを直して薄紅色を塗り重ねる方もいれば、いっそ全部落として木地に戻す方もいるでしょう。もとの色を選んだ誰かの判断を引き継ぐのか、自分の色にするのか。そこから決められる家だと考えると、剥がれは欠点というより、余白に近いのかもしれません。

こんな使い方が浮かびました

  • 週末に釣りをしたい方の、二つ目の家として。 平日は都会にいて、金曜の夜にここへ来る。そんな使い方ができます
  • サーフィン仲間で分け合う家として。 続き間の和室は何人かで寝起きするのに向いていますし、道具は物置に置けます
  • 家庭菜園をしたい方の拠点として。 隣の土地を、そのまま畑にできます
  • そして、普通に住む家として。 これがいちばん素直な使い方だと思います

どれか一つに決めなくてもいいはずです。最初はセカンドハウスで、そのうち住む。そういう順番もあります。

物件概要

価格 150万円
所在地 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町下里(高芝)
交通 JR紀勢本線 下里駅(紀伊勝浦駅から電車で約10分)
種別 中古戸建住宅(土地3筆・宅地および畑)
土地面積 約291平方メートル(約88坪・3筆合計/登記簿)
建物 木造瓦葺平家建 63.47平方メートル(登記簿)
附属建物 物置 木造瓦葺平家建 29.75平方メートル(登記簿)
取引態様 媒介

見に来てください

写真で伝わることには限りがあります。潮の匂いも、この土地の静けさも、実際に立ってみないと分かりません。

掲載していない物件もあります。この家が少し違うと感じられても、条件を教えていただければ、ほかをお探しします。土地選びや場所選びの段階からのご相談も承っています。

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